聖花学園~花よ咲き誇れ~
「さっきの不幸の手紙、あれは警告だろう?」

「え? 何? 流依、まさかあれ本気にしてたの? ちょっとした嫌がらせでしょう?」
 わたしはバカバカしいと笑って返した。

「お前、本気で言ってるのか? 今どきの女子高生があの程度の嫌がらせで満足するわけ無いだろう」


 うっ……。

 流依の意見はもっともで、わたしは言葉に詰まった。


「でも、流依だって『今どきこんなことするやついるのか』とか言ってたじゃない」

「それは、わざわざ警告して来る親切心があるのか。ってことだ」


 嫌がらせに親切心も何も……。


「とにかく、25日までに何も起こらないという保証はないんだ。フラワーの誰かと……出来るなら俺と行動を共にしろ」


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