愛…して…?
部屋に着きあたしたちは体を重ねた。
まだ幼さの残るあたしの体をたつやはまるで子犬を扱うように可愛がりながら優しく抱いてくれた
「痛い?」
「痛いよぅ」
「ごめんなぁ、力抜いてごらん。
ゆっくり動かすから」
「うん」
ゆっくり
ゆっくり
たつやは優しく愛撫してくれた
事が済み腕枕をしながらあたしたちはお互いのことを話した
「あたしね、友達もいないし親もあたしのことなんか無関心で本当はすごい寂しがりやなのに強がってばっかだからこんなんになっちゃったんだと思う」
「んーそやな。あいは小さい頃からいろいろあったんちゃう?でも若い頃に苦労した人は大人になったら絶対立派になるんやで。だから今はすごい損してるかもしれないけどそれは違うんや。まだあいは14なんだからいっぱい甘えていいんやで。その相手は誰でもええのや。」
「もう甘え方なんて忘れたよ。大人なんか信じられないし、大嫌い。」
「確かに俺もあいと同い年の時万引きしたりタバコ吸ったりして似たようなもんだったからその気持ち分かるよ」
「でもね…でも………」
あたしはいつの間にか涙を流してた
たつやは強くあたしを抱きしめ頭を撫でながら
うん、うん、と聞いてくれた
「あたし……本当はひとりが恐いよう…うぅっ…」
「あたしは……うぅ…涙なんか流しちゃいけないの……」
「まなか。いいんだよ。まなかの涙はまだ枯れてはいないよ。ずっと寂しかったんやな。ずっと居場所を探してたんやな」
「うぅ……」
あたしは静かに涙を流した