愛…して…?


しばらくしてからあたしははっと思い出したことがあった


まなか………



たつやは確かにそう呼んだ



「ねぇたつや、さっきあたしのことなんて呼んだ?」


「まなか」


天井を見ながら普通に答えた


思わず起き上がった


「なんで知ってんの!?」


「ん〜なんでだろうね〜♪」


誤魔化すたつやに肩を揺さぶり問い詰めた

「なんで?なんで?なんで〜?」


「わーかった!わかった!さっき自分で言ってたよ」


「ほんと??」


あたしは昔自分のこと名前で呼んでて今でもたまに癖で言ってしまうことがあった


「まぁ、最初から偽名使うなんてわかってたけど。気にすんな♪」


「ありがとう」


そのあともいろんな話をしながらあたしは心地よい腕枕の中で眠りについた
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