愛…して…?
あたしの誕生日の次の日
以前からともやの話をしていたからあたしがどれだけともやのこと想っていたか一番知ってたと思う。
「なんでなのよーーー!あたしは……あたしは…こんなはずじゃなかったのに…うぅぅっ…どうしてあたしは幸せになれないの…ねぇたつや!あたしどうしたらいい…?」
しばらくあたしは泣き叫び喚いた
その間たつやは黙ったまま
それもたつやの優しさなんだよね
あたしが泣き疲れ冷静さを取り戻すとたつやは口を開いた
「なぁまなか、そのともやって男ほんとにまなかのこと大切に想ってるのか?」
「もう、分かんないや」
本当は分かっていた
ともやはあたしをただの彼女、ただの女としてしか見てないことなんて
結婚を前提になんてこれっぽっちも思ってないことなんて
でも認めたくなかった
それでもあたしはともやの彼女という優越感に浸っていたかった
「まなかは普段あんまりメールとか電話しないし束縛もなく、ただ自分の会いたい時にだけ呼び出せる都合のいい女だと思われてるよ。デートっていうのは買い物行ったり食事に行ったり映画みたりカラオケ行ったり、そういうのを言うんだよ」
「確かに都合のいい女だと思われてるかもしれない。そういうデートしたことないし。」
「その行く時のお金だって自腹でしかも援助でもらった金でしょ?まなかとともやの家行ってセックスしてとかホテル行ってセックスしてとかそんなのデートとは言わないんだ」
「うん、でもね…」
言葉が見つからなかった
「好きっていいたいの?それって言い聞かせてるだけじゃない?」
言い聞かせてる……?
確かにあたしの理想からはかなり遠ざかってる