愛…して…?
それから数日後
ともやから普通にメールが来た
別に別れようとか言う気はなく
ともやも昔の男と同様ただ傍にいてくれるだけのあたしの寂しさを紛らわしてくれるだけの存在になっていた
翌日ともやに迎えに来てもらった
今更だが自分から行くのでさえめんどくさいと思えた
そしていつものように家に行き愛のないセックスを交わす
いつもと違ったのはともやがいつもは口にしないずっと一緒にいようねとか好きだよとかそんな甘い言葉をかける
ちょっとあたしの異変に感づいたのか不安がっていた
帰るときには小さな箱を手渡された
中には小さなハートのピアス
店で一人どれにしようか悩み財布からお金を出し包装をお願いしてる姿を想像すると気持ちが揺らいだ
またともやのこと好きだと言い聞かせたくなる
家にその小さな箱を持ち帰ると今まで援助相手から貰ったものとかいろいろプレゼントされたものの中にしまった
そのピアスは一度も使うことはなくずっと箱の中で眠っている
誕生日が終わりまた平凡な日々がやって来る
普通の生活なんてもううんざり
何か新しい楽しいことを探していた
でもあたしを満たしてくれる事なんて何があるんだろう
あたしを満たしてくれる人は誰なんだろう
分からない
いつもいつも頭の中で模索するばかり