愛…して…?


しかし、現実問題中卒で将来いい仕事には就けないと頭では分かっていた


せめて高校を卒業しといた方が自分がやりたいことが見つかったら専門でも短大でも努力次第では行くことができる


今みたいな家に帰らない日が何日も続いたり、昼間学校にも行かず遊びまわる毎日から変わりたいと思い始めた


親は何も言わなかったけどきっと心配してたと思う


あまり迷惑ばっかかけてられない


母親からも連絡があった

「高校受けてみるだけ受けてみな。全日制受からなかったらそのあと定時受けることもできるから。県内でまなかが行けそうな所先生に聞いてさ!」



あたしは受験することにした



県内で下から2番目くらいの全日制高校を


前期選抜まで時間がなかった
急いで自己PRを書いて担任に渡した


内容は嘘の塊
将来の為とか魅力を感じたとかみんなとほとんど変わらない


きっと高校の先生方はあたしの出席日数を見ても驚きはしないだろう


あたしが受けようとしている高校はあたしと似たような子や駅でたむろってるヤンキー、オシャレにしか興味ないギャルが多いことで有名だった


1月中旬
願書を出しに行った
思ってたより遠く、途中で帰りたくもなった


無事を受験票を貰い、ともやと会うことになっていたからそのままともやの元へ向かった


いつものように家に行き、すぐにベッドにダイブした

たくさん歩いたせいで足の疲れが一気に襲ってきた



喉が渇いていたのかともやが持ってきてくれたお茶をごくごくと飲むと喉が潤った


そのままともやが添い寝するように隣に来てあたしの頭を撫でるとあたしは何だか気持ちよくて眠ってしまった
< 31 / 71 >

この作品をシェア

pagetop