愛…して…?
目が覚めると夕方の5時で辺りはもう真っ暗だった
ともやは隣ですやすや寝息をたてて寝ていた
起こさないようにトイレに行き、部屋に戻ると寒くてこたつに潜った
ブーブーとともやの携帯が震えた
普段滅多にならないから驚いきつつ、起こすべきなのか迷っていると鳴り止んでしまった
ともやは爆睡していて起きる気配はない
付き合い始めた頃一回だけともやが寝てる隙に携帯を見たことがある
メールの所はメインフォルダと彼女とあって彼女を開くとあたしの名前があり少しにやけた
メインフォルダは1通もなかった
さっきの電話は“親”って書いてあった
あたしは静かに携帯を手に取り、着信、発信、メールを見た
でも何にもなかった
そっと携帯をテーブルに置いた
その時!!!
テーブルの上にあった一枚の紙切れが目に入った
━saki.○○××@どこも
0901234○○○○━
明らか女のアドレスと番号
でもともやが浮気してても、女と遊んでても別によかった
そう思える程あたしがともやに対しての想いは完全に冷めていた
あたしもほかの男と罪悪感もなく遊び、体を重ねているのだからもっとたちが悪い
そんなことを考えているとともやが目を覚まし、あたしを見るなりあっと驚いた顔をした
「それ…友達が結構前に教えてくれたんだ」
焦るともやににんまり笑って答えた
「別に何も聞いてないよ」
「怒ってないの…?」
不安そうに訪ねるともやが可笑しくて吹いた
「ぷっぜーんぜん」
「よかったぁ〜ごめんね。ぎゅー」
あたしに抱きつき安心したように肩を撫で下ろした
そのままキスをしてまたセックスをする。
夜7時帰りはバイクで送ってもらった。
家に帰りお風呂に入りあがると久々にたつやから連絡が来ていた
最近1ヶ月くらい会ってなかったから明日会えるのかなぁ〜とかちょっとわくわくしながらメールを開いた
「まなか、今平気かな。俺新潟に行くことになった。仕事でプロモーション撮影と新曲の撮影で半年くらい行かなきゃならないんだ。」