愛…して…?
「たつや、仕事より体が大事だよ。一度でもいい新潟に行く前に一回病院に行ってみて。このままじゃ仕事どころじゃないよ。お願いだから」
たつやがなぜ病院を拒んでいたのかわかった
「まなか、心配かけてごめん。俺多分胃潰瘍っていう病気なんだ。それを過去2回やってるから次はメスを入れなきゃなおらないんだ。だから嫌だったんだ。正直すっごく怖いんだ。いい大人の男がかっこわるいな……」
あたしは自然に涙を流していた
「ほら、まなか泣くじゃん。だから嫌だったんだ」
「…ごめっ……うぅだっ゙で〜」
「だあぁいじょうぶだって!!帰ってきたら覚悟決めるから」
「…うん」
「ホントは今すぐ迎えに行きたいんだけど…帰したくなくなるから半年後また会えたらいいなっぅ」
「たつや…泣いてるの…?」
「泣いてねぇぇよっ…」
「会えたらじゃなくて会おうなでしょ?」
「おう!」
「じゃあまたね。おやすみ」
「あっ!まなか、元気でな」
「…うん」
あたしは自分から電話を震える手で切った
そして切った瞬間涙が止まらなかった