愛…して…?
母親には感謝してるけど憎い気持ちと悔しさがあった
いや、今もある
あたしには一つ上の兄がいる
両親は兄を溺愛していた兄は素直でとてもいい子で近所でもかわいいかわいいと評判だった
保育園の頃いつもコンビニのサンドウィッチを持って2人で通園していた
あたしの我が儘は昔からでいつもいつもサンドウィッチじゃ飽きたとか
コンビニなんて嫌だとかだだこねていたけど
兄は文句ひとつ言わずあたしが我が儘をいうと小さい手で頑張っておにぎりを作ってくれた
形はいびつだし中身は何もないけどとてもおいしかったのを覚えてる
小学生になりお弁当はなくなり給食になったけれど辛かったのは運動会で行われる親子競技とやっぱりお弁当の時間
運動会には母親が来てくれたこともありお弁当を作ってくれたこともあった
しかし仕事と行ってお昼を渡すといつもすぐ帰ってしまった
兄はお弁当箱を抱えあたしの手を引いて二人で木の下に座りお弁当を分け合った。
優しい兄はあたしにばかりおかずをよそる。
兄が誰からも好かれる訳が分かるような気がした。
兄小2 自分小1 の記憶