愛…して…?


力也ときょんが帰ってきて力也は涼太たちから少し離れた階段にひとりで座っていたあたしのもとへ真っ直ぐ歩み寄ってきた


そして一言だけ大丈夫?と声をかけた

「うん、大丈夫」

と強がる


そのあと力也はなにも言わずにただ涼太やきょんたちが戯れてるのを見ていた

なんで力也はあたしの隣に座ってるんだろう

きょんとどこで何をしてたんだろう

気になる

聞きたい


「……ねぇ、きょんとどこ行ってたの?」

「ん、ずっとその辺グルグルさせられた。あいつ酔ってるからドライブしたいとか言って困ったよ」

「…そっか」

ホッとした

「まなかは本当に大丈夫だった?あいつらになんか言われたりしなかったか?」

「したけど平気!」

「やっぱ言われたか、心配だったから本当はついててやりたかったんだけど、あいつが………ごめんな」

「なんで力也が謝るの!?平気だって。」



「おいっやべーぞ」



突然涼太の声が聞こえた


「やべっ警察だ。まなか俺の車、下にとめてあるから一緒に来い」

公園で夜中に酒飲んで大声で暴れてたから通報が入ったみたいだ


あたしときょんは未成年だし、力也たちもこんな時間まで付き合わせてるってことで警察に捕まるとめんどくさいからそれぞれ涼太ときょん、健太とかっちゃん、あたしと力也って感じで散った


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