愛…して…?



「まなか、送るよ。明日学校行くのか?」

「行くつもり」

「体調悪かったら家で大人しくしてなきゃダメだからな」

「うん、力也は大丈夫?こんな時間まで、仕事は?」

「あるよ。寝ないで行くつもり」

「そっかぁ。ごめんね」



力也の仕事は職人で朝が早いのは知ってた

だから余計申し訳なさが増し、素直に送ってもらうことにしたのだけどここからの記憶はない

車に乗ったことすら覚えてなく、覚えてるのは気付いたら学校で二日酔いに魘されてたことくらい


どうやって家に帰ったのか
力也には家を教えてなかったからあたしが自力で帰ったんだと思っていた


力也はちゃんと仕事に行けたのか

寝不足じゃないだろうか

心配するのは力也のことばかり

きょんのことなんて考えてなかった


もしまた遊ぶことがあるとしたら絶対行かないと決めた

いろんな人に迷惑かけたくないし
学校も辛いし


それから一週間あたしは力也のことばっか考えてたけど、必死に考えないようにしていた


案の定もう一回遊ぶことになった

でも何を言われようがあたしは断り続けた


相変わらずきょんはしつこく誘ってきたけど気持ちは変わらなかった


きょんからの連絡が来なくなってしばらく経ってからメールが来た

名前を見て布団に入って寝ようとしてたが、ばっと起き上がった


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