愛…して…?
そして土曜日
土曜日は朝の10時から夜の8時まででいつもより早く上がることが出来た
着替えを済まして力也に連絡をするとバイト先まで迎えに来てくれた
初めて乗る力也の助手席に胸の鼓動は高まるばかり
いつもより力也が近くて心臓の音が聞こえてしまうんじゃないかって思った
「お疲れ様」
「力也もお疲れ様」
なんとか平然を装う
「どっか行きたいとこある?」
「ん〜特に考えてなかった」
「俺も考えてない」
「ノープラン?」
「ノープラン!!」
そう言った時の力也のはにかんだ顔が可愛くて恥ずかしくて思わず目をそらした
「そういう男はありえない?」
あたしの顔を覗き込むように問いかける
「ううん、じゃあとりあえずお腹減っちゃった」
「了解!」
車は走り出しあれはやだ!これはやだ!とあたしがわがままを言うもんだから最終的に江ノ島の方まで来てしまった
結局無難なファミレスに入り食事をした
相変わらず力也の口数は少ないけど、質問には答えてくれるからいろいろ質問攻めをしてしまった
そのおかげで何にも知らなかった力也のことちょっと分かった
食事を終えると同時にあたしの携帯が震えた
相手は幼なじみの母親で内容は幼なじみが家出をしてもう一週間くらい帰らないということで一緒に探してほしいと。
幼なじみの行くとこは大体把握していたから口で説明するより、一緒に探した方がいいと思った
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