さんかく、しかく。
「‥はぁ、アンタねぇ。

随分余裕そうだけど、どうするの?
もしかしたらまたあの二人‥」

「それはないよ。」


ヨリが戻るかもよ、そう言われる前に、お母さんの声を遮った。

「あぁ、そう。
ならいいんだけど‥?」

そう言って意地の悪い笑顔を向けるお母さんを傍目に、私はまた思い返す。


三年前の、あの出来事を‥
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