未定
チャイムが鳴って、授業が終わる。

嬉しさと興奮で絵が進んでる筈もなく―…

「え?!歩もう提出できんの?!」

「…お前1時間何やってたの?」

でもそれはあたしだけだったらしい。

「陽菜、教室戻ろ」

「うんっ」

友達が来たと同時に歩は男の集団の元へ行く。

『じゃあな』くらい言ってくれてもいいじゃん…。

「ねぇ智美ぃ」

「んー?」

「あたしたちラブラブに見える…?」

「……」

嗚呼、困らせてしまった。

無言の返事。エスパーじゃないけどそれがどっちなのかは大体解る。…ていうか完全決定である。



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