君への想い
幸せだった日
「ねぇ、松川潤って人知ってる?お母さん。」




「松川潤?あぁ!お兄ちゃんの親友だった人よ。潤君がどうかしたの?」




「あのね、担任の先生だったの。」




「そうなの!!潤君先生になったの。担任の先生で良かったわね。」




「うん…」




私はその夜、夢を見た。




幸せだったあの日のことを。




「奏人ー待ってー」




「李音ー早く来いよ!!」




いつも追いかけてた。




奏人が大好きだった。




なのに…。




行ってしまった。




「奏人!何で…」




「李音…。またね。」




「行かないで!」




「すぐ帰ってくるから。」




そう言ってイギリスに行ってしまった。




それっきり14年も帰って来なかった。




連絡もなかった。




私は目を覚ました。




「何で今頃こんな夢見るんだろう…」




ってもう7時じゃん!!




遅刻だ。




「あれ?李音が遅刻なんてあり得ない!!。」




「寝坊しちゃった…」




「そんなことより、どうしたの?目が腫れてるけど。」




「亜里沙は気ずくの早いね。何にもないよ…」




「何にもないって…絶対何かあったでしょ。私達で良かったら相談乗るよ。」




「由紀有り難う。」




「あれ?もしかして松川先生のことじゃないの?」




「由紀何それ、私聞いてない!」




「実は…」






「えぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!先生に抱きしめられたぁぁぁ!!」
















< 7 / 10 >

この作品をシェア

pagetop