君への想い
「ただいま!!」




「お帰り、李音!!」




「お腹すいたー、あっから揚げだ!!」




「良かった元気そうで、昨日元気なさそうだったから心配しっちゃった。」




「ごめんね、心配かけて…」




「いいのよ。」




「ねぇお母さん、明日転校生が来るんだよ」




「あら、そうなの、楽しみね。」




「うん!!」




「お母さん…もう奏人は帰って来ないのかな…」




「そういえば…帰って来ないわね、あれから14年も経つのね。」




「そうだね…」




「李音ったら泣いて言うこと聞かなかったのよ。」




「うん、覚えてる。」




「よく覚えてるわね、まだ4,5歳でしょう。」




「そりゃぁ覚えてるよ。」




「李音は奏人君が好きだったね」




「うん、大好きだった…」




「もう遅いから寝なさい。」




「はーい、おやすみなさい。」




「おやすみ、李音。」
















また奏人と一緒に居る夢を見た。




あの頃は本当に幸せだった。




あの頃に戻りたい…出来るなら。




会いたい…











会いたい…






奏人に…




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