静かな空の下で
―――ドンッ…
『きゃぁっ!?』
「アンタさぁ……」
ズイっと栞に近づく。
『な…に?』
「よく、私の前に現れたよね」
クスッ
『―――……え?』
『アタシたち、賭けをしてたの、
アンタが、菜月にしたことを覚えてて、謝るかどうかよ。』
とアヤが言う。
『で、アンタは忘れてたし謝りもしなかった。よね?』
「……だって、あたし言ってない。……から…」
「ふっうーん。“言ってない”?
嘘言わないでくれる?
私はアンタにしか言ってないのよ、栞。
信じられない!
私たち親友じゃ、なかったのっ!?
言わないって!
約束したじゃないっ
ひどいよ……
こんな…の……ッ
もうっ
イヤ!
栞。
大っ嫌い。」
そして私は泣き崩れる。
『菜月っ違うよ、聞いてっ。話を聞いてよ』