大好きだょ
さっきから、緊張してあと一歩が踏み出せない。
でも、これを聞かなきゃ前に進めない。
その気持ちを胸に、カフェの中へ入っていった。
そこには、やはり懐かしい面影の人がいてあたしは声を掛けた。
「久しぶり。今日は、忙しい中ごめんね」
春哉は、
「大丈夫だよ。それより、聞きたいことってなに?」
言おうか、迷ったけれど
「あのさ、昨日・・・・」
昨日あったことを、春哉に包み隠さず話した。
その間、なにも言わずにあいずちを打ってくれた。
話し終わったら、
「それかぁ・・・。それは、龍の口から聞いた方がいいと思う。
俺が話せば、すべて分かることだけど俺は間違った伝え方をするかもしれない。
なんてたって、昔のライバルだしね!」
春哉は、自嘲気味に笑った。
あたしが、「なんのライバル?」って聞いたら
「悔しいから教えない」
って言われた。
でも、これで決心がついた。
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