大好きだょ
痛くて痛くて涙が出そうになった。
けど、あたしは和也の気持ちを考えると泣けなかった。
ここで泣いてはいけないような感じがした。
それでも、和也の怒りは止まらなくて最後に腹を殴られた。
和也は、
「明日の朝もここに来いよ!逃げたらどうなるか分かってんのかよ!」
その言葉を言い残しこの部屋を去っていった。
あたしは、その瞬間思い切り泣いた。
お腹の苦しさと痛さでしばらく動けなかった。
和也の急変ぶりに驚きつつ、誰にも言えないと思った。
言っちゃいけないと心から強く思った。
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