大好きだょ

部屋へ向かうとすでに和也がいて、
「早いねぇ！お前、龍と別れてねぇだろっ！」
そう言って、あたしの髪を思い切り引っ張った。
痛くて、辛かったけど後が怖いから懸命に耐えた。
和也の顔を見ると、悲しそうな顔をしていた。
あたしは、けじめをつけるために
「こんなことしてたら、和也がダメになっちゃう！あたしは、和也のこと友達として好きだよ。こんなに、思ってくれてありがとう。でも、愛情の表現を間違えてる。お別れしよう・・・。」
自分なりに、必死で和也に伝えた。
和也は、ふき気味に
「結衣・・・。ごめん。俺、本当に好きだったんだ。ごめんな・・・。
龍と幸せになれよっ！！」
その言葉を言い捨てて、部屋を飛び出した。