大好きだょ
あたしは、ここに居るべきじゃない。
今さらに気づいて、病院を後にした。
正直、朱音さんに嫉妬している。龍は、友達と言ったけど朱音さんは違う。
ちゃんとした、恋愛感情を持っている。
もしかしたら、龍も朱音さんが好きなのかもしれない。
そう思い始めた。
あたしは、無我夢中で走っていた。
そのとき、目の前に龍の顔が見えた。
「どこ行くんだょ?俺、結衣に伝えたいことがあるんだ。」
あたしと、焦点を合わせようとしないから不安を覚えた。
もしかしたら、「別れよう」といわれるかもしれない。


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