_愛の形_
「あっ、ごめん!彼氏さんかな?」
そう言ってユウト先輩は、
「ミウちゃんは彼氏さんに送ってもらって!!じゃー又明日」
そう言って、笑顔で去っていった。
「…勘違い、されちゃった」
そう言って、呟く私に
「勘違いされたら、嫌だったわけ?」
冷たい声とは裏腹に、心がこもってなさそうな笑みをこぼし言い放つれいちゃん。
「早く乗って」
帰りは、れいちゃんが前に乗ってくれた。
「ちゃんとつかまって。姉貴はどじだから」
ついさっきまでは、冷たく言い放っていたと思うと、
今度は、嫌みを言って、れいちゃんは「ここつかんどいて」
そう言って、優しくれいちゃんの手によって誘導されて、
れいちゃんの背中に手をまわした。