_愛の形_
次の日の朝、私は招き入れたくもない人の為に、朝ッぱらから部屋の掃除をしている。
新城さんは、今日、うちにやってくることになっている。
私は適度に部屋を片づけた後、洗面所にいき、準備を始める。
いつもはしないおだんごをして、シュシュをくくりつける。
「うんうん、身長盛り」
なんて、独り言を言っちゃったりなんかして。
私はいつもより早めに準備を終えて、リビングを通り過ぎる。
「いってらっしゃい」
れいちゃんが私に手を振り、おくりだしてくれる。
「れいちゃんも、いつも遅刻ばっかりしないで、たまには早く学校に行かなきゃだよ。いってくるね」
「姉貴のくせに注意なんて、生意気ー」
明日は遅刻しないようにするよ
れいちゃんはそう付け加えて、朝ごはんの残りを口にした。