_愛の形_
「ほっとけないから心配してんじゃん」
そう言ってれいちゃんは私の頭の上にポンと頭をのせると、
「緑先輩、心配してた。いきなり姉貴が居なくなるから」
「……」
「緑先輩、自分が何かしたんじゃないかって、そう言ってた」
「……」
「自分の友達、大事にしろよ。姉貴が突然居なくなったら、誰だって心配するだろ」
緑先輩、緑先輩、…
「…るさいっ。もぅ、出てってよ」
何にもしらないくせに、新城さんのかたもっちゃうんだ?
私の気もしらないで…。
私のことなんて、ちっとも考えはしないで…
私はベットの上に置いてある人形をれいちゃんに投げつけた。
「れいちゃんなんか、嫌いっ」
最後に私は、れいちゃんの切なげな顔と共に、子供じみた台詞を吐き捨てれいちゃんを無理やり自分の部屋から追い出した。