_愛の形_
「フムフム…それはー、ミウが悪いっ」
そう言って、私にやれやれ・・といった表情で私を見つめるマナカ。
「やっぱり、そっか~…」
昼休み、私はマナカと一緒に弁当を食べながら、相談をしているところだった。
「れいちゃん、怒ってると思う?」
「なんでそれを私に聞くのよっ!!!そんなの私にはわからないよ」
そう言って笑うマナカ。
「でもね?ミウ、弟の機嫌を気にすることなんてないじゃない!そのうち元どおりになるものなんだし!兄弟なんてさ、そういうもんだよ!!!」
うん。
そうだね…
そうなのかもしれない。
・・兄弟なのだから
「そうだよねっ!!!よーっし、たーべよっ」
私はそう言って、大きく口を開いて弁当の中に残っている大きな卵焼きを、口の中にほおりこんだ。