_愛の形_
「七番テーブル、これお願いね~」
「はいっ」
私はそう言って、出来上がったばかりのパスタを机に運ぶ。
そう、私は今バイト中。
7時過ぎ、この時間が一番込み合っている。
だけど休日にくらべたら平日なんて、暇なもの。
「お待たせいたしました。こちらはタラコパスタとイチゴパフェになります。」
そして私は机に料理を並べ、
「では、ごゆっくり」
そう言って、立ち去ろうとする。
・・だけど
「おい、ねーちゃん。」
お客の一人に呼び止められる。
そのお客のいかつい顔にびくびくしながら私は返事をする。
「はい。」
「ちょっとこっちきてみろよっ!!パスタの中になっがい髪の毛入ってんじゃねーかー!!!どういうことだよっ」
私は驚きパスタの中を除き込む。
…確かに、女の人の長い髪の毛が入っている。
「たいへん申し訳ございません!!!」
私はそう言ってふかぶかと頭を下げ、
「ずぐに別のものを用意いたします」
そう言って、お皿を持っていこうとする。
だけど…