_愛の形_
キーーンコーンカーーンコーーーーン
四時間目が終わるチャイムが鳴り終え、皆くちぐちに口を開く。
「腹へったー」
「疲れたー」
「食堂行こうぜっ」
「ミウ~、ごはんたべよっ!!!」
そう言って、自分の弁当箱を手にぶら下げ私の元に駆け寄るマナカ。
「ごめん!!今日食堂いってもい?」
そう、今日は私、弁当はもってきていなかった。
いつもは、れいちゃんと自分の分の二つを作っていた私だけど、最近私が弁当を作り終える前にれいちゃんは家を出てしまうから、それを知っていて、私も作る気がなくなってしまったんだ…。
「え?いいけど!!ミウが弁当作ってきてないなんて、珍しいね~」
「今日、寝坊しちゃって」
半分本当の嘘をつき、私はたって食道に行く準備を始める。
いつもはれいちゃんに起こしてもらっていた私だからね。
自分で起きるのには、慣れていない。