_愛の形_



_放課後




委員の仕事で、学校に残された私はいつもより帰りが遅くなり、小走りで下足に向かう。




角を曲がろうと足を進めた時…





「…あの、ずっと。ずっと、好きでした」




・・おっと。




告白してる最中!?




私は出してしまいそうになった足を引っこめ、ばれないように息をひそめてしゃがみ込む。




普通はこんなことしないで、告白最中の横を通り過ぎていくもの?





いや~…、それもおかしいでしょ…




だけどこんなとこでしゃがみ込む私も、きっと大分…




おかしいのだろう。




「…ごめん」




私がそんなことを考えていると、まさかの相手側からの返事。




え…と、




私、多分。



二人が立ち去るまで出ていけないや。







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