_愛の形_
「いやー…ただ、」
なんであの日から、私をあからさまに避けてたの?
そんなに怒ったの?私のあの一言で…
「ごめんね」
私はなぜか、言いたいことは口に出来ず、小さい声で謝罪を口にしてしまった。
「もういいよ。」
れいちゃんは、私のした謝罪の意味がわかったのか、少しだけ口を緩ませ笑ってみせる。
私は今、
れいちゃんのその笑顔にほっとした。
「じゃー、私。こっちだから」
「そっか。バイトだっけ」
「うん」
「遅くなるうちに帰ってこいよ」
時々、れいちゃんは、私の保護者となり、安心させてくれる。
「わかってる」
「ん、良い子。いってらっしゃい」
「いってきます」