_愛の形_
私が時間をかけて準備をしていると…
「姉貴…。いつまで洗面所独占してんの?」
と、れいちゃんがあからさま不機嫌な声で聞いてくる。
「あとちょっと~」
と、私は適当な返事をこぼす。
「姉貴、今日はいつもより気合い入ってんね」
何故かれいちゃんの言葉によって気持ちが落ちる。
「いつもと変わんないよ」
「そ?髪とかぐるんぐるん」
そう言って、れいちゃんは私の髪に手を絡めて遊ぶ。
・・
カーッと熱くなっていくのが自分でも手にとるようにわかる。
「はぁ」
何故か、いきなりれいちゃんからため息が聞こえ、私は首を傾げる。