約束の花
あ。

「…忘れてた。」



ママは呆れた様にため息をついた。



「ママ達、裕季君を迎えに行ってくるけど、唯はどうする?」



「ん〜、家で待ってる。今から準備するから遅れちゃうし。」



「そうね。じゃあお留守番よろしくね。朝食はしまってあるから。」



「はーい!」


ママは私がベッドから出たのを確認すると「よし!」っと言って部屋から出て行った。




裕季くんは私のイトコだ。



本当は叔父さん夫婦も一緒に来るはずだったけど、仕事の都合で遅れて来るらしい。




「裕季くんってどんな顔だったっけ?」




ここ数年、会ってない。
最後に会ったのはー…小2?かな?

じゃあ8年会ってないんだ。きっと別人何だろうなぁ…。




私は着替えてキッチンに行き、朝食を取り出した。


マグカップに牛乳を入れてる時にふと思い出す。
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