SAKURA
「勉強もそれだけ気合い入れてみたら?」
「いーのっ!あたしはっ!
お姉ちゃんだって元気でいれば嬉しいって言ってるもん!」
「…それ、当てにされてないだけじゃ…?」
アサミが言いにくそうに困った顔して言う。
「そんなことない!お姉ちゃんは間違ったことは言わないもん!」
あたしはプクッと頬を膨らます。
「その自信どっから出てくるのよ?」
アサミは呆れたように笑う。
「お姉ちゃん、ずっと一人であたしを育ててくれたんだもん…。
お姉ちゃんを信じるのが普通でしょ?
それにお姉ちゃんに嘘を教えられたこと一度も無いもん!」
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