雨の日 ~帰り道~
屋上には、すでに先輩の姿があった





先輩は、フェンスに寄りかかってケータイをいじっていた




 ―――今日もケータイいじってる・・・いつもだよね
何してんだろ―――




屋上の入り口に立っていると、先輩がこちらに気づいて手を振ってきた




「おーい、こっち
 来てくれたんだ」




「はい。で、用って何ですか?」





「あぁ、カサ返そうと思ってさ」




別によかったのに





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