お姫様は下僕様!?
「・・・・
悪いけど、もう無理よ・・・。」
その言葉に、あたしは頭が上がらない・・・
「あんたまだ16になったばっかだし、
もうちょっと、待ってやりたいのもやまやまなんだが・・・。
うちにも事情ってモンがあってね。
さすがにこの不景気に、家賃滞納の住人はキツイのよ。」
あたしは、込み上げる涙をグッとこらえる
「あんたが寝てる間に、荷物は業者に運んでもらっといたよ。
捨てちゃいないよ。
売れば少しくらいの金になるかもしれない。
ここに、運んでおいたから・・・。」
そう言って、住所と運送屋の名前が書いてある紙を渡される
『あの・・・
払っていない家賃は・・・』
まだ、返せない
お金が、ない・・・
『後でかなら「いいよ。」
・・・え?