夢にで荘
「うぅぅ・・」




雄輔が目を閉じたまま苦しそな表情を浮かべ、うめき声を上げる。




・・こいつ、酒臭い。




私は、雄輔の酒に完敗してしまった姿を見つめ、顔をしかめた。




何故、こんな夜中にこんな酔っ払いが私の目の前に倒れこんでいるんだ。




何だか、やりきれない夏の夜。




私は考えた。




雄輔に足りないものって何なのだろうか?
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