夢にで荘
考えた挙げ句、雄輔の手をとった。




人間は無駄なことを考え過ぎる。




何でこんな夜中にこんなくだらないこと考えなきゃならないんだ。




それでなくても夏の夜の蒸し暑さに、うんざりしていたのに。




こんな酔っ払い




何にも考えず、とりあえず部屋にぶちこんどきゃいいんだよ、私。




そう結論を出した私は、雄輔の手をとり、リビングまで運び始めた。




雄輔の身体を1人では支えきれず、ずるずると廊下を引きずっていると、雄輔が何かをぽつりと呟いた。
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