夢にで荘
「だから違うって、何でこんな簡単なことすら頭に入んないんだよ、木下!!」



今日は、帰宅するなりリビングで明さんの怒声が響いていた。




「・・どしたん?」




ちょうど、前を通りかかった健ちゃんに尋ねると




「千夏の勉強に明ちゃんが付き合ってやってんのよ〜優しいから、明ちゃん」




という答えが返ってきた。



「千夏また免許の学科で落ちたんだって〜」




「これで10敗目?
ほら、あいつアホだからね〜」




あぁ、それで勉強に付き合ってあげているのか




私はリビングの前に立ち、明さんと千夏の様子を伺った。
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