夢にで荘

しかし、千夏また落ちたのか




千夏はかれこれ1年以上前から免許を取ると言っている。




その間に、私も雄輔も明さんも免許を取得した。




千夏はまれにみるお馬鹿なのである。




「・・で、あれは何やってんの？」




私は千夏と明さんが並んで座っている前にいる奇妙極まりない物体を指差した。



雄輔が青いカーテンをバックに全身白タイツに身を包み、両手を上にあげ、手のひらを合わせ、矢印らしき形を作り、左に身体を反っている。