夢にで荘
本日夢見荘の住人は、皆が皆予定無しという珍しい状況だったため、ろうそく一つと怖い話で安上がりに涼をとろうと試みていたが




・・あえなく撃沈した。




「やっぱ暑いもんは暑いんだよ」




千夏が団扇をパタパタと仰ぎながら暑さに顔を歪める。




「確かに」




私も団扇片手に顔を歪めた。




この部屋




汗臭い




吹き出す汗にそんな不快感を感じながら口を開いた。
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