夢にで荘
「おいで、ルーキー」




この瞬間、その猫はルーキーと呼ばれ、夢見荘の住人に愛されるようになりました。




それからというもの、欝陶しい程の深い愛情を全てルーキーに捧げ始めた健ちゃん。




今思うと、ルーキーからしたら、異常なまでに深い愛情は不快だったにちがいない。




それでも一匹の猫はこの家に穏やかな風を吹かせていた。




幸せな毎日。




しかし別れは突然だった。
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