夢にで荘
私は2人の喧嘩で更に熱気を帯びたこの部屋に限界を感じていた。




「・・ほんと、あっつい」



健ちゃんと千夏もそれは同じ気持ちのようで、顔を見合せ同時に顔を歪めた。




「ほんっと我が家は朝から騒がしいな〜」




リビングの奥の部屋から雄輔が顔を出した。




祭と書かれた青いうちわでパタパタと顔を仰ぐ雄輔。



「雄輔〜風頂戴、風。」




健ちゃんが雄輔に擦り寄る。
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