夢にで荘
この角を曲がれば、夢見荘



そう思って歩を進めていると、視界に奇妙な物体が映った。




「うおぁっっ、キモ」




私はあまりの衝撃に奇声を上げた。




角を曲がる手間の1メートル位の隙間に、体育座りをした人影が居たのだ。




その人影からは、負のオーラが半端なく漂ってくる。



これが見知らぬ他人なら、迷わず無視する所だが、明らかに知っている人間だったため、素通りする訳にもいかない。




「・・健ちゃん、何やってんの?」




私はその人影、健ちゃんに声をかけた。
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