夢にで荘
「はい、うまい棒」




私の言葉に顔を上げた健ちゃん。




差し出した私の手から、無言でうまい棒を受け取り、袋を破いた。




ボリボリボリボリ




健ちゃんがうまい棒を貪る音だけが辺りに響いている。




ようやく完食した健ちゃんはようやく言葉を発した。



「喉渇いた。」




まぁ、こんな暑い中、うまい棒なんて食べたら口の水分モロに奪われるわな




私は納得し、健ちゃんに手を差し出した。
< 75 / 133 >

この作品をシェア

pagetop