夢にで荘
ガチャ




冷蔵庫が突然開いた。




台所に目をやると明さんが無言で麦茶を飲んでいた。



「明ちゃんおはよ〜」




健ちゃんが愛想のいい声を出す。




明さんは健ちゃんのお気に入りなのだ。




「おはよ」




消え入るような声でぼそっと朝の挨拶を済ませた彼はこの家1無口な人間。

井上明




私と同じ大学に通う大学3年生。




専攻は違うが一つ上の先輩である。
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