夢にで荘
私はきっといつか思い出すのだ。




そういやあの夏、明さんと2人でそばつゆの遊び場を作ったな〜




懐かしいな〜




と。




何だか懐かしむ前から頭をひねるような思い出だな。



そんなことを思っていると土を掘り起こしながら何だか愉快な気分になり吹き出してしまった。




「・・思い出し笑い?」




明さんが怪訝な表情で地面から私の顔に視線を移し見上げていた。




「いや、思い出す前笑いですかね」
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