夢にで荘
「・・ザリガニ飼おうかな
名前はきびなご君。」




そう言ってお茶をすする明さん。




・・明さんは思った通り、さっぱりした人間である。



私も煎餅に手を伸ばしながら、適当に会話を続けた。



「しかし何できびなご君なんすか?」




他にも突っ込みどころは満載だが、取り敢えず一番気になったことを尋ねてみる。




「・・何となく」




そんな台詞をきっぱりと言い放った明さん。




やはり、この夢見荘1理解不能な人間である。
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