先生とあたしのヒミツな生活♪
最初はただ見ているだけだったのに。
いつからか
あたしは先生の手を握るようになっていた。
その時の先生は
大人の男ではなくて
一人の男の子になっていて
そんな事
普通ならあり得ない事かもしれない。
だけど
きっとこの人は何処かで
人の温かさを待ってるのかもしれない
そう思うと手を握らずにはいられなかった。
「もしさ、お前に好きな人ができたら教えろよな」
「何で?」
「そいつにお前の本性全部教え込んでやらないと」
「言わんでいい!!」
あたしの本性か
本当のあたしは
一体どこにいるの?
「ねぇ、菊池から見たあたしってどんな感じ?」