先生とあたしのヒミツな生活♪
菊池のわりにいい事言うじゃない?
でもそういえば
同じようなことを唯も言っていたような・・
「二人っきりにさせてあげようか」
塚本の言葉に素直に頷いたあたしは
菊池と梨菜ちゃんから離れて校門の方に向かって歩く。
「それにしても・・この前のあれはさすがに効いたよ」
いきなり何を言うのかと思ったら・・
「自業自得でしょ?」
あたしにあんなことした罰なんだから。
「俺さ、でも本気なんだ。花ちゃんのこと」
「だからあたしは」
「分かってるって」
何が分かってるのよ・・
「あれ、信じてない?」
信じられるわけないでしょ?
あんなことしておいて
「うん」
「そう・・だよな・・」
「ごめんね」
・・・
帰り際
塚本はそう言ってあたしから離れた。
アイツのしたことは絶対に許したくはない
でも・・
・・ったくあたしはいつからこんなお人よしになっちゃったの?
「今度は、あんたが何か奢りなさいよ!!」
ヤツの背中に向かって思いっきり叫ぶ。
塚本は振り向いて
あたしにもう一度笑顔を見せると再び歩き始めた。