先生とあたしのヒミツな生活♪


ドアの開く音に視線を向けると

入って来たのは先生だった。


あれ・・まだ学校終わる時間じゃないよね


「いらしらんですか」


ママの存在に驚きもせずにそう言ってのける先生。


「あら、おかえりなさい」

「随分早いお帰りですね」

「ごめんなさいね。あなた達の暮らしを邪魔しに来たわけじゃないのに」


そう言うとまた泣きそうな顔をするママ。


「ごめ・・ごめんね」


もう!!

「はいはい、もう泣かないの!!ほら、先生、ママにお茶出してあげて下さい」

「あ、あぁ」


言われるままに動く先生。


あれ・・あたし確かさっき先生と言い合いしたばっかりなのに


それなのに

普通に話せてない?


「ほら、鼻かんで!!」

「何か・・あったんですか?」

珍しく人の事に関心を持つ先生。

まぁ、ママがこんな尋常じゃないくらい泣くんだもん

少しくらいは気になる・・よね


「想ってば・・・うわ~~ん!!」

ダメだこりゃ・・

「あたしが説明します」



< 121 / 224 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop