先生とあたしのヒミツな生活♪
「花、ごめんなさい」
あたしから離れたママの瞳に涙が溢れていて
「どうして・・ママが謝るの?」
一緒にいるあたしまで泣きそうになる。
本当に素直で
正直で
可愛い。
あたしもそんな風になりたかった。
ママのように可愛い女の子になりたかった。
「一緒に暮らすなんて・・言い出さなきゃこんなこと」
「過去の事を言ったって仕方ないでしょ?それに・・あたし」
別に後悔はしてない。
苦しいけど
辛いけど
でも
それでも
「あたしは先生が好きなの」
叶わなくてもいい。
いいの。
ただ先生が好き。
それだけで
傍にいられるだけで
あたしはそれだけでいい。
それ以上は願わない。